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【社長コラム】新しきを得て 故きを損つれば のち必ず寒し

2019年3月11日
【社長コラム】新しきを得て 故きを損つれば のち必ず寒し

当社の施行のうち7割が家族葬である。
すでに市民権を得た家族葬は、葬儀を行ううえで選択肢の一つだ。
「家族葬で行いますので・・・」と記された訃報を目にすることも多い。
その訃報を知って葬儀社に
「家族葬って書いてあったんですけど弔問に伺ってはいけないのですかね・・・」
という問合せも時々ある。
故人と親しかった人が迷ってしまっているのだ。
葬儀は故人と生前、縁があった人たちのためのものでもある。
喪失感をもっているのは家族だけではない。
悲しみや思い出を分かち合うことで
みんなで見送ってあげることもできる。
家族は故人の関係性を知る機会となり
違った一面から故人を偲ぶことができる。
それは悲しみや喪失を家族だけで抱え込まないようにするグリーフケアにもなるはずだ。
人がこれまで培ってきた人との縁、社会との関係を無視するようなことは、ならば避けてほしい。
古人もいう。
新しきを得て 故(ふる)きを損(す)つれば のち必ず寒し
新しいことばかり求めて、古いものは一切捨てるということをすれば、
必ずのちには寂しい思いをすることになる。
家族葬は否定しないし、これからも益々増えるだろう。
葬儀のカタチは変わっても、人間関係までは大切に残していきたいものだ。

株式会社ヨコカワ 横川英士
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